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鉄道少女。


あなたとお別れをして、もう一年。

一年前のきょう、あなたのお見送りに東京駅へ
たくさんの人がつめかけた。
わたしも、あなたの最後の勇姿を見たくって、
白い息を吐きながら、急いで東京駅へ向かったの。
とても寒い日だった。

元祖ブルートレイン「寝台特急さくら」。

わたしは、あなたに一度しか乗ったことがなかった。
その日、あなたに爆弾を仕掛けたという脅迫電話が
あったみたいで、出発時間が一時間遅れた。
おぼえてるかしら。
そのことを聞いたとき、わたしはすぐに三島由紀夫の
『金閣寺』を思い出したわ。

その美しさに嫉妬したひとの仕業にちがいないって。

あなたの心地よい振動、ぱりっと糊のきいた白いシーツ
窓辺での読書、小さな机のうえで書く友人へのお手紙、
窓外を眺めながらのもの思い、車掌さんとのおしゃべり。

次にあなたに乗るときは、大好きなひとと一緒に、と
思っていたけれど、一足先に引退してしまったのね。

あなたのことは忘れない。忘れられない。

     


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コメント 2

こんばんは!
私は、まだ寝台車に乗ったことがないのですが、いつかは乗ってみたいと思いながらいい年月がたってしまいました。
とても素敵な文で郷愁を誘われました。何故か私も寂しい思いになりました。
by (2006-03-02 23:56) 

chiakitten

寝台車、いいですよ。
時間とお金に余裕のある旅にオススメです。
いつか上野札幌間のカシオペアに乗ってみたい
と夢みているわたしです。
鉄道のこと、詳しくはありませんが、なんだか
好きなんですよ。よく『鉄道ピクトリアル』とか
鉄道マニア向け雑誌を立ち読みしたりしています。
by chiakitten (2006-03-07 17:50) 

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