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闇、光、信じること。 [music]


以前通っていた古着屋さんのお姉さんがおっしゃっていました。

「昔からのファンは、『オザケン』とは呼ばないの。
            『小沢くん』なのよ。       」

わたしは、彼のこと「オザケン」とも「小沢くん」とも呼べなくて、
いつも「小沢健二」って、フルネームで呼んでいました。
だから、その古着屋さんのお姉さんの言葉には、目からウロコ。

フリッパーズ・ギターをリアルタイムで知らない、わたし。
だけど、雑誌『Olive』で彼のことを知ったのは、びゅんっと誰もが
知る「オザケン」の少し前。
だから、わたし「小沢くん」とも、「オザケン」とも呼べなかったのね。


あれから、2年。
しばらく、彼の過去の作品を愛でることに慣れていたわたしは、
急に活発に、そしてなんだかたくましくなった、彼の様子に、
とまどいを隠せずにいました。
多分、そのすべてを受け入れるには、智慧がつきすぎたのかもしれません。

それでも、やっぱり、彼の紡ぎ出す言葉のひとつ、ひとつは、
洗練されていて、とまどい以上にほぅっと魅せられてしまう自分がいて・・・。
心の中に矛盾を抱えていました。

だから、再びコンサートの告知がなされた時、
2年前みたいに心から喜ぶことができませんでした。
なのに、気になって、気になって、仕方がなくって、
運良くチケットが手に入り、第一夜に足を運ぶことになったのです。

そのコンサートでわかったこと。
彼は、東京の街を、日本を、心から愛しているということ。
そして、今自分ができることを、必要としている人に、
一生懸命届けようとしていること。

全身でギターをかき鳴らし、歌をお歌いになる、その姿。
彼自身が、音楽のもつ力を知っていたからこそ、
そうせずにはいられなかったのだと思わせる舞台でした。

印象的だったのは、歌に合わせて、スクリーンに映し出される、
影絵、そして光の演出。その光を受けた方々の影。
・・・とても美しかった。
3階席のわたしは、何度も光を追って、舞台や客席、天井と
きょろきょろしてしまいました。


最近、彼の名を呼ぶときは、「小沢さん」。
心からの敬意をこめて。



東京の街が奏でる
小沢健二コンサート
二〇一二年三月四月
於 東京オペラシティ コンサートホール

s_malibu-kenji-ozawa.jpg

ピカソ、楳図かずおにつづき、ボーダーの殿堂入り。

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